株券がなくなるってほんと? -2ページ目

はぶく技術

 【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)-----------------
  ・自分たちの扱う商品やサービスの一部分を省略したり
   消失させてみたりしてみる。
  ・それは、どのような人に喜んで使ってもらえるかを
   考えてみる。


私たちのサービスというのを分解してみる。


・有価証券の決済指図をうけ決済相手方と証券の決済及び資金の決済を行なう。
・照合・決済ステータスをレポートする。
・実行の通知を行なう。
・法定帳簿を作成する。
・有価証券を保護預かりする。
・残高通知を行なう。
・時価を通知する。
・名義書換を行なう或いは実質株主通知を行なう。
・コーポレートアクションイベントの明細を通知する
・配当金を受領する。
・利金を受領する。
・租税条約の適用を受けるため税務手続きを行なう。
・無償増資、分割等、保有株式の変動に対応する。
・TOB等の応札の依頼に基づき応札する。
・議決権の行使をする。
・その他コーポレートアクションイベントに対応する。
・CBの転換をする。
・監査用の残高証明書を作成する。
・各種制度面への照会に答える


頭が固くなっているので、これらを纏めてカストディサービス、一つも省くことはできないと思ってしまう。省略することで付加価値を高める、結構難しいことに思える。


上のリストを眺めているとレポートという項目が目立つ。
そこで、レポーティングを思いっきり省いてみる。


決済に係る通知を一切行なわない。
コーポレートアクションの通知を一切行なわない。


一切行なわないというのは少し不安だが、正常に決済されたものは個別取引毎に通知を省く。CAイベントも各自で取得してもらう。小さな投資顧問などはこれでいいかもしれない。


あるいは決済関連の通知も、指図受信後、指図が不一致になるなどアンマッチとなった場合には12時間以内に連絡する。しかし12時間以内に連絡しなければ正常に決済された(あるいはされる)と決める。クイックレスポンス、無用な通信コストの削減。何でもバカバカ通知しまっせ、というより情報をスクリーニングすることは、大手のグロカスにも実は喜ばれるのかもしれない。

100年評価される仕事

 【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)-----------------
  ・あなたがやっている仕事を、ノートに列挙する。
  ・あなたの仕事は、「何年後まで評価される」仕事か。
   その年数や日数を予想して横に全て書いてみる。
  ・その年数を3倍にするとしたら、仕事のやり方を
   どのようにしなければならないか、考えてみる。


いまやっている仕事

株式無券面化対応
配当金支払時期・回数自由化対応(会社法対応の一部)
コンチプラン見直し

.

何年後まで評価されるか

20年
5年
10年

.

これを3倍にするには

.

正直、答えが見つからない。ううううん。
制度自体が変わる可能性がある。
支えるシステムが変わる可能性がある。

考え方を変え、仕事の成果そのものを残すことは世の中の流れに抗すことができないとしても、次の世代に考えや思いを引き継げるよう、今やっていることを記録し、何を、どう検討したのかをしっかりと残すことはできるかもしれない。

分かりやすく記録を残し、伝えていく。
これだと、いつまでも評価してもらえるかもしれない。

サービス購入の手順


「  ・自社の商品・サービスをお買い上げ頂くときに、
   「必ずこのような手順で買って頂きたい」という順序を
   ノートに書いてみる。商品ごとに違う場合は、商品ごとに書く。」


結構難しいお題である。
我々の顧客が最終投資家の時代からグローバルカストディアンあるいは国際決済機構を相手にする時代となり、お互い勝手知ったる中からパートナーを選ぶ時代。

投資家が多様化し、投資対象も多様化・国際化した結果、グローバルカストディの必要性が高まり寡占化が進む。結果、グローバルカストディ業務を担う銀行がローカルカストディアンを選別するが、ここでやはり標準化が求められ、欧州、米州、アジアで均質なサービスを求める傾向が高まる。結果、HSBC、Standard Charteredが伸びる。CITI BKはカストディというよりクリアリングなんで少し毛色が違う。

一方、我々は日本だけでローカルカストディを行なう。日本という特殊性とそれなりの市場規模が Japan Local のカストディアンを成立させている。

だから、我々としては

日本の証券市場、税制、市場慣行を理解してもらう
日本では日本のカストディ銀行を利用するのが得策であることを理解してもらう 我々の実力を評価してもらう

というステップが望ましい。最後はBidでFeeのダンピングがあるのだが、日本はこいつらがいいな、と思ってもらえるのがありがたい。

こう書きながら、日本の証券市場はこうだよ、日本の企業の行動特性はこうだよ、と分かりやすく説明するのは結構難しい。勉強するテーマが増えました。

株券等の電子化に係る制度要綱(中間とりまとめ)

更新を怠っている間に世の中が大分変わっておりまして、制度主体たる証券保管振替機構において、株券不発行制度に対するやわらかい状態の制度要綱が中間取り纏めという名前で公表されています。


○ 株券等の電子化に係る制度要綱(中間とりまとめ)の公表について
  http://www.jasdec.com/ds/01.html


目新しい話としては、証券保管振替機構で「データセンター」を新設し、名寄せに必要な株主情報を管理するというところでしょうか。名寄せの効率性を高め、名義書換代理人の付加を軽減することに資すると思いますが、一方で、日本の上場株式を持つ人の情報が全て集まることは少し恐ろしいことかもしれません。


今後議論される点は、


・発行会社がもつ帳簿閲覧権の行使に必要な合理的理由の確定

・担保株式の匿名性確保

・外国人取得制限銘柄の取扱い

・現行制度からの移行


というところでしょうか。大枠が決まりつつありますが、結構大きなテーマが未決で残っていますね。




金融庁新着情報(2005年11月10日)

金融庁ホームページに以下の情報がアップされました。


 ◎第37回金融審議会金融分科会第一部会資料
  http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/siryou/kinyu/dai1/f-20051110_d1sir.html


金融庁新着情報(2005年11月9日)

金融庁ホームページに以下の情報がアップされました。

 ◎第34回金融審議会金融分科会第一部会議事要旨(平成17年10月5日開催)
  http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/gijiroku/kinyu/dai1/f-20051005_giji.html

 ◎ユニバーサル・アセット・マネジメント株式会社に対する行政処分について
  http://www.fsa.go.jp/news/newsj/17/kinyu/f-20051109-1.html

  これに限らず、最近は行政処分が多いですねぇ。

金融庁新着情報(2005年11月2日)

金融庁ホームページに以下の情報がアップされました。


 ◎「第6回金融審議会金融分科会第一部会公開買付制度等ワーキング・グループ資料」(平成17年10月28日開催)
  http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/siryou/kinyu/dai1/tob/f-20051028-9.html


 ◎第36回金融審議会金融分科会第一部会資料(平成17年11月2日開催)
   http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/siryou/kinyu/dai1/f-20051102_d1sir.html

哲郎君を救う会

まったく何の縁もゆかりもないんですが、たまたまYahooニュースに載っていたもの。子供を持つ身としてわが子の病気は自分以上に苦しい。不治の病と宣告されたときの、ご両親の気持ちを察するに、よく今も頑張ってらっしゃるなあと心より尊敬してしまう。

これを見て自分にできること。
せいぜい、こうしてBlogで書くぐらいかもしれない。でもできることはやっておきたい。そして、哲郎君とご両親に頑張れ!といいたい。


○ 哲郎くんを救う会
  http://tetsuro.townscope.net/index.php

<2005年11月14日追記>

今更ながらですが、、、、


・・・ホームページより抜粋・・・

大変残念なご報告をしなければなりません。募金が無事達成できた直後の8月22日に哲郎くんは脳出血を起こし、ICUで治療を受けていました。一時容態が持ち直すように見え、両親も希望をつないでいましたが、9月8日22時52分、家族の見守る中、静かに息をひきとりました。

・・・引用おわり・・・

本当に残念です。明かりが見えかけたところだったから余計に残念です。

哲郎君を病院から出してあげたいとのご両親の思い。本当によく分かりました。その無念さたるや、多少は想像できるのですが、おそらく想像を超えていると思います。何もこれ以上言うことができないのですが、哲郎君のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、ご両親が一日もはやく元気になられうことを祈ります。

金融庁新着情報(2005年4月4日)

金融庁ホームページに以下の情報がアップされました。

 ◎第25回金融審議会金融分科会第一部会議事録(平成17年2月8日開催)
  http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/gijiroku/kinyu/dai1/20050208_roku.html

金融庁新着情報(2005年3月31日)

金融庁より以下の情報が更新されました。

 ◎新しい自己資本比率規制の素案に対する意見募集の結果及び見直し後の規制案の公表について
  http://www.fsa.go.jp/news/newsj/16/ginkou/f-20050331-8.html