はぶく技術 | 株券がなくなるってほんと?

はぶく技術

 【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)-----------------
  ・自分たちの扱う商品やサービスの一部分を省略したり
   消失させてみたりしてみる。
  ・それは、どのような人に喜んで使ってもらえるかを
   考えてみる。


私たちのサービスというのを分解してみる。


・有価証券の決済指図をうけ決済相手方と証券の決済及び資金の決済を行なう。
・照合・決済ステータスをレポートする。
・実行の通知を行なう。
・法定帳簿を作成する。
・有価証券を保護預かりする。
・残高通知を行なう。
・時価を通知する。
・名義書換を行なう或いは実質株主通知を行なう。
・コーポレートアクションイベントの明細を通知する
・配当金を受領する。
・利金を受領する。
・租税条約の適用を受けるため税務手続きを行なう。
・無償増資、分割等、保有株式の変動に対応する。
・TOB等の応札の依頼に基づき応札する。
・議決権の行使をする。
・その他コーポレートアクションイベントに対応する。
・CBの転換をする。
・監査用の残高証明書を作成する。
・各種制度面への照会に答える


頭が固くなっているので、これらを纏めてカストディサービス、一つも省くことはできないと思ってしまう。省略することで付加価値を高める、結構難しいことに思える。


上のリストを眺めているとレポートという項目が目立つ。
そこで、レポーティングを思いっきり省いてみる。


決済に係る通知を一切行なわない。
コーポレートアクションの通知を一切行なわない。


一切行なわないというのは少し不安だが、正常に決済されたものは個別取引毎に通知を省く。CAイベントも各自で取得してもらう。小さな投資顧問などはこれでいいかもしれない。


あるいは決済関連の通知も、指図受信後、指図が不一致になるなどアンマッチとなった場合には12時間以内に連絡する。しかし12時間以内に連絡しなければ正常に決済された(あるいはされる)と決める。クイックレスポンス、無用な通信コストの削減。何でもバカバカ通知しまっせ、というより情報をスクリーニングすることは、大手のグロカスにも実は喜ばれるのかもしれない。