株券等の電子化に係る制度要綱(中間とりまとめ) | 株券がなくなるってほんと?

株券等の電子化に係る制度要綱(中間とりまとめ)

更新を怠っている間に世の中が大分変わっておりまして、制度主体たる証券保管振替機構において、株券不発行制度に対するやわらかい状態の制度要綱が中間取り纏めという名前で公表されています。


○ 株券等の電子化に係る制度要綱(中間とりまとめ)の公表について
  http://www.jasdec.com/ds/01.html


目新しい話としては、証券保管振替機構で「データセンター」を新設し、名寄せに必要な株主情報を管理するというところでしょうか。名寄せの効率性を高め、名義書換代理人の付加を軽減することに資すると思いますが、一方で、日本の上場株式を持つ人の情報が全て集まることは少し恐ろしいことかもしれません。


今後議論される点は、


・発行会社がもつ帳簿閲覧権の行使に必要な合理的理由の確定

・担保株式の匿名性確保

・外国人取得制限銘柄の取扱い

・現行制度からの移行


というところでしょうか。大枠が決まりつつありますが、結構大きなテーマが未決で残っていますね。